産地
アンバーは地表近くに埋まっているので、埋蔵量がおおよそ推定できます。その埋蔵量はバルト海沿岸のエストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ドイツ、デンマークの海岸線に、世界の3分の2があるといわれています。約4000万年前、スカンジナビア半島の森で生まれた莫大な量の樹脂が川に流され、かつては海だったこの地域に堆積してアンバーになったと考えられます。そのほか、カリブ海のドミニカ共和国、日本の久慈(岩手県)など、世界各地で産出されますが、現在バルト海沿岸は、アンバー産出量の90%以上を占める地域です。
原石
数十センチから数ミリまで、大きさはさまざまです。
現在は70%がネックレス用のビーズに研磨され、ほかはカボション、彫りものにされます。
Weight : 9.01 g
Untreated
不定形のもの
表面を磨いただけの不定形のものは、ジュエリーの品質ではありません。小さいものは穴をあけられてネックレスに、3~4センチのものはポケットに入れて持ち歩く御守りとして使われます。
ビーズ
ビーズとして代表的な形が、丸と下の写真のようなバレル(樽)型とオリーブ型です。上の3個の白濁したものは天然のままの色、下の4個は加熱処理をして、透明度を出したものです。ビーズはネックレスのほか、ロザリオや数珠などの宗教用品としても使われています。
バレル(樽)型 |
3 pc Total Weight : 1.77 g
Untreated
オリーブ型 | |
バレル(樽)型 | オリーブ型 |
4 pc Total Weight : 3.63 g
Heated
3 pc
Total Weight : 17.9 g