諏訪恭一、ジュエリーを語る

3. ダイヤモンドジュエリーの善し悪し。

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ダイヤモンドジュエリーの善し悪しは、「ダイヤモンドの美しさが引き出されているか」「着け心地は良いか」「10年後、30年後、50年後も身に着けられるか」の3点で判断すべきです。これ等は写真や言葉ではわかりません。お店で実際に手に取って着けて見て、販売員さんの説明と、自分の目で確かめて肌で感じて納得してゆくものです。特にダイヤモンドの美しさは、大粒と小粒で異なり、また、色々なシェイプによっても異なるので、その組合せやセッティングの適不適を自らの目で確かめることが大切です。

ダイヤモンドの世界では、鑑定書、ハートアンドアロー、フォーエバーマーク等の見える物を販促に使って、消費者を説得しようとしています。善し悪しがわかりにくいので、見える物をよりどころとするのはわかりますが、それがジュエリーの品質を保証しているのではないのです。

色、キズ、カットのグレードが高いと言われても、小さくては美しさは十分でなくなります。ダイヤモンドを裏から見て、ハートとアローが出るから良いダイヤモンドジュエリーというのはおかしな考えです。フォーエバーマークがレーザーでダイヤモンドの上につけられていても、石の組合せや仕立てが良くなければ、使って楽しめるジュエリーにはなりません。素材の善し悪しとジュエリーの善し悪しは別のことです。

ジュエリーを選ぶ時は、宝石の美しさが引き出されているか、着け心地、10年後、30年後、50年後の3点を、心得ているお店に相談することです。最後に大切なことは、お店またはメーカーの印がジュエリーに打刻されていることを確かめて下さい。打刻は品質保証の実印であるからです。

2010/12/3